この記事は、「実際に一人旅に行ってみたけど、思ったよりもつまらなかったな」と感じた方に向けての記事です。
僕は、今となっては一人旅が趣味なのですが、20代前半の頃に初めて一人旅に行った時には、「寂しいし、思ったよりもつまらなかったな」と感じて、それから5〜6年は、一人旅から遠ざかっていました。
旅行は好きなので、家族や友人、その時の恋人などと、旅行には行っていたんですけどね。
この記事では、当時、一人旅がつまらないと感じた理由や、誰かと一緒に行く旅行との目的の違いについてをまとめてみました。
誰かとの旅行も時間を共有できたり、メリットが多いので、無理に一人旅をすすめるわけではありませんが、楽しみ方さえ覚えてしまえば、一人旅もリフレッシュの方法として、とても良いものですよ。
一人旅がつまらないと感じた主な理由
それでは、20代前半だった僕が、なぜ一人旅を楽しく感じることができなかったのかを、当時を振り返りながら説明していこうと思います。
思っていたよりも、人との触れ合いはない
ひとつめの理由としては、思ったよりも人との触れ合いがなかったことがあげられます。
一人旅に行くというと、現地の人との交流であったり、新しい出会いであったり、そういったものに憧れをもって、一人旅に出かける人も少なくないのではないかと思います。
僕もその中の一人でした。
個人経営の居酒屋で大将と打ち解けたり、観光地でたまたま道を聞かれた女性と仲良くなったり、そんな旅に憧れながら、一人旅に出ました。
結果としては、ドラマチックな出来事は何もなく、日常的な時間を過ごして、帰路につきました。
コミュニケーション能力がめちゃくちゃ高い人であれば、現地の交流なども可能なのでしょうが、平凡レベルの僕には少し難しかったです。
今となっては、むしろ人との関わりを絶って、自分だけの時間を過ごすために一人旅に出かけるので全然良いのですが、当時は理想とのギャップに、一人旅を楽しくないと感じてしまいました。
主な目的地が観光地だけだった
2つ目は、主な目的地が観光地だけだったということです。
観光地が悪いと言っているのではないのですが、観光地を一人で楽しむのには、ある程度知識が必要な場合があります。
上の写真は、僕が住んでいる広島を代表する観光地「厳島神社」です。
誰かと一緒に行った場合は、「水の上に鳥居があるのってすごいねー」と会話をしながら楽しむことができますが、一人旅の場合はそうはいきません。
一人旅でこの景色を楽しむ場合は、「いつ頃作られたのか」「誰が作ったのか」「なぜ、海の中に作ったのか」などの知識があった方がじっくりと楽しめます。
しかし、知識がないと「すごいなー」と一瞬思っただけで、見るところは終わってしまいます。
ですが、知識をつけるのって、結構ハードルが高いですよね。
そのことに気づいてからは、観光地だけでなく、音楽ライブ、お笑いライブ、落語など、知識がそんなに必要なくても楽しめるところを旅行の計画に入れるようにしています。
エンターテイメントのプロが、僕たちのことを勝手に楽しませてくれます。
リサーチ不足だった
3つ目の理由は、旅行先のリサーチが不足していたことです。
初めての一人旅に行った時は、下調べをせずに適当に観光地にある空いているお店に入ったのですが、そこのお店が全然美味しくありませんでした。
元はといえば、旅のスタートの食事に失敗したことが、楽しくない旅行のスタートだったのかもしれません。
今の20代〜30代の人は、普段からSNSなどに慣れていて、リサーチ力もあると思うので、事前にある程度調べてから出かけることをおすすめします。
ノープランで行って、その場その場を楽しむ旅行も楽しいと思うし、否定するわけではないのですが、僕の旅行スタイルにはあまり合いませんでした。
旅行先での選択肢が少なかった
4つ目の理由は、旅先で行き先の選択肢が少なかったということです。
僕は、初めての一人旅の際に日本の中でも割と田舎の部類に入る県に旅行に行きました。
ですので、一通り、観光地を見終えたら、することがなくなってしまったのです。
一人旅初心者の方の場合は、意外と東京など都市部を目的地にするのが良いかもしれません。
時間を持て余してしまっても、色々な時間の潰し方ができます。
もしくは、京都など、寺社仏閣がたくさんあるような場所も、時間を持て余すことがなくなるので、良いかもしれません。
今よりも興味があることが少なかった
自分の興味があるものを軸にして旅行プランを立てていなかったということも振り返ってみると、旅行が楽しくなかったげんいんのひとつかもしれません。
そもそも、なぜ僕が再び一人旅に行き始めたかというと、「美術館巡り」にハマったからです。
東京や大阪、京都など、日本や世界を代表する名画がやってくるので、「積極的に見に行かなくては」と思ったのが、きっかけです。
別に美術館巡りでなくても、好きなアーティストのライブ鑑賞や、アニメの聖地巡礼、話題のサウナや温泉など、自分がどっぷりハマっている趣味を旅行のプランに組み込むことができれば、旅行に言って後悔することも少ないのではないでしょうか。
旅行の難易度が合っていなかった
最後の理由は、旅行の難易度が自分に合っていなかったということです。
一人旅の楽しみ方や効果の一つとして、自分で小さなトラブルなどを解決していき、自己肯定感を上げていくということがあると思うのですが、僕が初めての一人旅に選んだのは、すでに何度か友人などと足を運んだことがある場所でした。
初めての一人旅で、知らない土地に行くことに不安があったため、知っている場所を選び、難易度が低くなってしまったことで、つまらないと感じてしまったのかもしれません。
僕は、徐々に難易度を上げていき、今では一人で海外旅行に行けるようになりました。
英語が喋れない僕にとって、海外旅行は、普通の観光地を回るだけでも、難易度が高めなので、ひとつひとつの場所に辿り着けるだけで、アドレナリンがドパドパ出てきます。
まぁ、海外旅行とまでは言わなくても、普段乗らない電車やバスなどで移動するだけでも、割と達成感はあると思います。
一人旅と、誰かとの旅行の目的の違い
しばしば「一人旅って楽しいの?」と聞かれることがあるのですが、僕は楽しみ方や目的が、一人旅と複数人とでは、少し違うのではないかなと感じています。
それぞれの目的や、楽しみ方について、説明します。
友人や家族となど、複数人の旅行の目的
友人や家族、恋人などと複数人で旅行をするときの目的や楽しみ方は、非日常的な時間や楽しい出来事の共感や共有にあると思います。
一緒の景色を見て「綺麗だねー」とか、同じものを食べて「美味しいねー」とか、そんな会話を積み上げて、お互いの関係性を深めていくことが、旅行の目的になるのではないでしょうか。
それ以外にも、「一緒に行く相手が、どこに行ったら楽しめるかな?」とか、「ここに行ったら驚くだろうな。」とか、相手に喜んでもらえることを考えることも、複数人の旅行の目的になるかもしれませんね。
一人旅の目的
一人旅の目的は、自分自身のために旅行を計画して、自分自身を喜ばせてあげることにあると思います。
一人旅では、友人などに気を使う必要はないですし、周りも自分の知らない人たちばかりです。
自分だけの都合に合わせて、自分の好きなところに行って、自分が好きなものを食べて、好きな時に寝て。
自分の思うがままに行動できるのが、一人旅の一番の魅力だと思います。
「一人旅では見知らぬ土地での、人との交流を楽しむ」と言う方もいますが、かなりコミュニケーション能力が高くないと難しいので、個人的にはちょっとハードルが、高いのではないのかなーと感じています。
一人旅の楽しみ方
先ほども少し言いましたが、一人旅は、自分の思うがままに行動できることが最大の魅力です。
一人旅の楽しみ方については、こちらの記事でまとめてみました。
もし、もう一度一人旅にチャレンジしてみようかな?という機会があれば、こちらを参考にしてみてください。
まとめ
今回は、「一人旅がつまらない。楽しくなかった」と感じてしまった方に向けて、その気持ちわかるよーと言う気持ちで、自分なりにその時の気持ちを言語化してみました。
ただ、僕のように、その時は一人旅が楽しくないと感じてしまったとしても、また新しい魅力に気づく方もいるかもしれません。
一人旅にハマってしまえば、本当に自分自身への最高のプレゼントになり得ると思うので、また気が向いたら、チャレンジしてみてください。