初めて舞台鑑賞に行くにあたって「どんな持ち物を用意したらいいんだろう?」「服装やマナーなど気をつけることは何かあるのかな?」と不安に感じていませんか?
私も初めて舞台鑑賞に行ったときは、インターネットで検索するなど、事前に準備をしてから行きました。
舞台は気軽に楽しめるもので、必要以上に構える必要はありませんが、他のお客さんなどに迷惑をかけないような心配りが大切です。
この記事では、舞台鑑賞に持参した方がよい持ち物に加え、鑑賞する際の服装やマナーについて解説していきます。
これらのポイントを確認して一度鑑賞してしまえば、そんなに難しいことではないので、気軽に舞台鑑賞を楽しめるようになりましょう。
持ち物

舞台鑑賞では、持参しておくと便利なものや安心するものがあります。
持参をおすすめするアイテムは、下記の通りです。
- チケット
- モバイルバッテリー
- A4サイズのクリアファイル
- A4サイズが入るバッグ
- オペラグラス
- ハンカチ
- 飲み物
それぞれのアイテムについて解説していきます。
チケット(電子チケット)

絶対に忘れてはいけないのが、チケットです。
チケットを忘れてしまうと、劇場まで到着しても中に入ることができません。
「うっかり忘れてしまった」ということもしばしば聞くので、自宅を出る前に必ず確認をするようにしましょう。
また最近は紙のチケットだけでなく、スマホに入れる電子チケットも増えてきています。
事前に予約をした場合、電子チケットを購入した時のお知らせメールが、メールフォルダのどこに行ったか分からなくなってしまうことがあります。
当日にスムーズにメールを見つけることができるように、お知らせメールが届いた時点でわかりやすいフォルダに移しておくことをおすすめします。
ちなみに私は、電子チケットと思って会場で提示をしたら、事前に発券するタイプのチケットだったことがあります。
その時は急いで近くのコンビニに行って発券し、入場まで間に合ったのですが、このようなミスがないように事前に確認をしておきましょう。
モバイルバッテリー

モバイルバッテリーを持参しておくと、「スマホの充電がなくなってしまうかも」という不安を解消することができます。
舞台鑑賞の当日は、劇場までの道のりをスマホで調べたり、音楽を聞いたり、会場前の写真を撮ったりとスマホを使用する場面が多いです。
そのため、思った以上にスマホの電池を消耗してしまいます。
鑑賞中に「スマホの電池が切れたらどうしよう」などと不安を感じていると、舞台を集中して見ることができません。
このようなトラブルを回避しておくためにも、モバイルバッテリーを持っておくことをおすすめします。
私の場合、スマホに交通系のICカードやクレジットカードなどを登録しているので、充電が切れてしまうと死活問題です。
ですので、スマホを2〜3回程度充電できる10,000mAh(ミリアンペア)のモバイルバッテリーを持参するようにしています。

A4サイズのクリアファイル

公演のチラシやパンフレットを持ち帰れるように、A4サイズのクリアファイルを持っていきましょう。
劇場では公演に関するチラシや当日の配役が書かれた紙などをもらうことがあります。
この紙をそのままカバンに入れてしまうと、自宅に帰った頃にはグシャグシャになってしまいます。
また、劇場内でパンフレットやポストカードなど薄いグッズを購入した場合も、そのままカバンに入れるよりクリアファイルに入れておいた方が綺麗に持ち帰ることができます。
チラシや関連グッズを綺麗に持ち帰るためにも、クリアファイルを持参することをおすすめします。
A4サイズが入るバック

先ほど、A4サイズのクリアファイルを持参することをおすすめしましたが、そのA4サイズのクリアファイルが入るようなバックを用意しておきましょう。
バックがあればクリアファイルだけでなく、スマホや財布、モバイルバッテリーなども入れることができます。
バックは特に気にせず、自宅にあるもので大丈夫です。
ちなみに私は旅行で舞台鑑賞に行くことが多いので、サブバックとしても使える大きめのサイズのものを持参しています。
カラーが黒なのでコーディネートもしやすく、ナイロン製なのでキャリーバックやバックパックなどに折り畳んで入れることができることも気に入っているバックです。

オペラグラス・双眼鏡

オペラグラスや双眼鏡を舞台鑑賞に持参すると、より観劇を楽しむことができます。
これは、舞台上の出演者の表情を見ることができることが理由です。
2階席など後方の席はもちろんですが、意外と10列目など前の方の席でも出演者の表情までは見えにくいことがあります。
オペラグラスや双眼鏡を持っていれば、出演者の表情の演技までしっかりと観ることができます。
特に推しの俳優さんや女優さんがいる方や、舞台セットの細かいところまで観てみたいなという好奇心が強い方などはオペラグラスを持参しましょう。
オペラグラスや双眼鏡は1万円を超えるものもあり、値段が高ければ後方からでもクリアに見えるものが多いです。
しかし、初めての舞台鑑賞で1万円のオペラグラスというのはハードルが少し高いと思います。
こちらのPENTAX(ペンタックス)の双眼鏡は、比較的リーズナブルな価格でありながら、2階席からでも出演者の表情などを観ることができます。
口コミを見てみても、コンサートや舞台鑑賞用に購入されている方も多く、「しっかりとクリアに見えた」との評価が多い双眼鏡です。
「舞台鑑賞の時間をより充実させたい」という方は、オペラグラスや双眼鏡を持参していくと良いでしょう。

ハンカチ

普段から持参されている方も多いかもしれませんが、ハンカチも持っておきたいアイテムです。
お手洗いで手を洗った後に使用できるだけでなく、感動して涙が出た時に拭うことができます。
私はそんなに涙もろい方ではなく、映画鑑賞をしても感動して泣くことはほとんどないのですが、舞台鑑賞においては目の前の俳優さんたちの演技力やミュージカルの歌唱力や生演奏にやられてポロポロと涙が出てしまうことがあります。
「私は涙もろくないから大丈夫」と思う方も、念のためハンカチを持参しておいた方が良いでしょう。
舞台鑑賞中にカバンからガサゴソと出してしまうと周りの観客の迷惑になるので、あらかじめ手元に持っておいたり、ポケットなど取り出しやすいところに入れておきましょう。
飲み物

上演前や休憩時間に喉を潤すため、飲み物を持参しましょう。
劇場内での飲食はできないことが多いのですが、劇場のロビーで飲み物を飲むことができます。
缶など蓋がついていない飲み物は中身をこぼしてしまうリスクがあるため、ペットボトルや水筒など蓋がある物を持っていきましょう。
舞台鑑賞の服装選び

それでは舞台鑑賞をする際の服装について解説していきます。
ドレスコードないけど、ややフォーマルがおすすめ
基本的に舞台鑑賞のドレスコードは特にありません。
好きな服を着ていけば大丈夫です。
しかし、ややフォーマルなコーディネートで劇場に行くことをおすすめします。
これは舞台鑑賞の観客は女性を中心に、きれいめなコーディネートを組んでいる方が多いことが理由です。
ジーンズやパーカーなどカジュアルな服でもNGではないのですが、あまりカジュアルすぎると周りから浮いてしまうことがあります。
「あまり周りから浮きたくないな」という方は、ややフォーマルな服装で劇場に行くことをおすすめします。
私は男性なのですが、白や黒などモノトーンを意識した服装で舞台鑑賞に行くことが多いです。
白のセーターと黒のスラックスなどの組み合わせで観劇をしています。
「おしゃれとかコーディネートは少し難しいな」と感じる方は、インスタグラムで「#キレイめコーデ」などで検索すると、おしゃれな人の服装を見ることができるので参考にしてみてください。
着物の場合は厚めの帯は避ける
先ほど説明したように基本的に服装は自由なので、着物で舞台鑑賞をすることもできます。
しかし舞台鑑賞をする際は、帯の厚さに注意をしましょう。
これは、厚い帯を巻いていると観劇中に前傾姿勢になってしまい、後方のお客さんの視界をさえぎってしまうことが理由です。
帯を巻いて椅子に座った時に、背もたれに背中がつけば問題ありません。
カルタ結びであれば、分厚くなりにくいのでおすすめの結び方です。
シャカシャカと音がする服は避ける

ダウンやウインドブレーカーなど、「シャカシャカ」と音が鳴ってしまうような素材の服は、周りの方に迷惑になるため避けましょう。
観劇中のシャカシャカという音は、意外と周りの方にも聞こえてしまい、観劇の邪魔になってしまいます。
アウターでダウンなどを着ていく場合は、座席に着いたら脱いだり、劇場のコインロッカーに入れたりしておくことをおすすめします。
舞台鑑賞の服を選ぶ時は、布が擦れても音が出ないような素材の服を選びましょう。
光を反射する服やアクセサリーを避ける

光を反射する素材の服やアクセサリーも避けた方がよい服装のひとつです。
これは、光を反射する服装をしていると、照明の光を反射してしまい周りの観客の迷惑になってしまうからです。
服だけでなく、アクセサリーも大きいものや揺れるピアスなどは、光を反射しやすいため避けた方が無難でしょう。
盛り髪や帽子はNG
おしゃれをして観劇をしたい気持ちもわかるのですが、お団子ヘアや盛り髪などのアップスタイルの髪型や帽子をかぶっての観劇はNGです。
これは後方の席のお客さんの視界を妨げてしまうことが理由です。
ヘアスタイルをアレンジしたい方は、低い位置でのアレンジであれば問題ありません。
また、帽子を被って会場まで行きたい方は、上演前に脱ぐのを忘れないようにしましょう。
マナー

それでは舞台鑑賞のマナーについて解説していきます。
服装に関するマナーについては、先ほどの「舞台鑑賞の服装選び」で解説しており、下記の通りです。
- 着物の場合は厚めの帯を避ける
- シャカシャカと音がする服は避ける
- 光を反射する服やアクセサリーを避ける
- 盛り髪や帽子はNG
これらについて詳しく知りたい方は、「舞台鑑賞の服装選び」をチェックしてください。
それでは、それ以外の美術鑑賞のマナーについて解説していきます。
スマホとスマートウォッチの電源を切る
開演前に、スマートフォンやスマートウォッチの電源は切っておきましょう。
上演中に通知音やアラーム音が鳴ってしまうと、他の観客の迷惑になってしまいます。
「マナーモードではいけないの?」と思う方もいるかも知れませんが、静かな劇場の中ではマナーモードの振動音でさえ響き渡ってしまいます。
また、スマートフォンやスマートウォッチの液晶画面の光が点灯してしまうと、他の観客の集中を削いでしまうことになります。
特にスマートウォッチの電源を切るのは忘れやすいので、開演前にチェックしておきましょう。
写真・動画の撮影や録音は厳禁
上演作品の写真・動画の撮影や録音は厳禁です。
これに関しては、マナー違反というよりも法律により禁止されています。
撮影や録音をしてしまうと犯罪になってしまうため、絶対にやめましょう。
ただし、公演によっては開演前や終演後に撮影可能なものもあります。
例えば劇団四季の場合は、開演前に自分の席から劇場内の写真を撮影することができます。

その劇場で撮影ができるかどうかについては、劇場内に入ったらアナウンスをしてくれるケースもありますが、不明な場合はスタッフの方などに確認しましょう。
劇場内や客席での飲食は原則禁止
ほとんどの劇場で、劇場内や座席での飲食は禁止となっています。
劇場内での飲食はできないのですが、ロビーで飲食ができる劇場がほとんどなので、上演前や休憩時間を利用して飲食をするようにしましょう。
説明したように劇場内の飲食は禁止の場所が多いのですが、中には「飲み物だけであれば客席でも飲食ができる」劇場などがあり、場所によってルールが異なる場合があります。
事前に劇場のホームページを確認して、飲食のルールを確認しておくことをおすすめします。
上演中に喋らない・音を立てない
上演中は喋ったり・音を立てたりするなど、周りに迷惑をかける行動を避けましょう。
ヒソヒソ話であっても、静かな会場内では目立ってしまいます。
友人などと感動を共有したい場合は、休憩中や公演後などに話すようにしましょう。
また、アメの包み紙を開けたり、ビニール袋のカサカサする音も周囲の人からすると気になってしまいます。
周りの観客にも配慮した行動を心がけましょう。
ただし、ギャグパートなど面白い場面で笑うのは問題ありません。
もちろん大声で笑うのはいけないのですが、面白い場面の時は素直な楽しみしょう。
観劇中は前傾姿勢にならない(背中を背もたれにつける)
観劇中に前傾姿勢になってしまうと、意外と後方の席の方の視線の妨げになってしまいます。
ですので、観劇中は前のめりにならないようにしましょう。
こちらは博多座が「どのような見え方になるか」を検証した動画です。
この動画のように前の席の人が前傾姿勢になってしまうと、後頭部が邪魔になり、後方の席の観客の視界をさえぎってしまいます。
観劇をする時は、座席に深く座り、背中を背もたれにつけて観劇をするようにしましょう。
途中入場は極力避ける
上演時間に遅れて、途中で入場してしまうと、かなり目立つし、他の方の観劇の妨げになってしまいます。
舞台鑑賞をする際は、時間に余裕を持って劇場に行くようにしましょう。
もし何らかの事情で上演時間に間に合わなくても途中で入場することができます。
遅れてしまったら、なるべく頭を低くしながら席まで移動をして、他の観客の視界をなるべくさえぎらないように気をつけましょう。
大きな荷物は持ち込まない
劇場の座席はあまりゆとりがないため、大きな荷物を持ち込んでしまうと、他の観客にとっても自分にとっても邪魔になってしまいます。
キャリーケースなど大きな荷物を持っている場合は、劇場のクロークやコインロッカーに預けたり、最寄りの駅のコインロッカーなどに入れておくようにしましょう。
大きな荷物を劇場内に入れない方が周りの邪魔にもならないし、自分自身も身軽に観劇を楽しむことができます。

クロークやコインロッカーがない劇場もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
この記事では、舞台鑑賞に持参した方がよい持ち物の紹介や、服装やマナーなどに着いて解説させていただきました。
モバイルバッテリーやA4サイズのクリアファイルを持参すると便利です。
チケットは忘れないように必ず持っていきましょう。
服装のドレスコードは、特にない場所が多いのですが、シャカシャカと音がしたり、キラキラと光ったりする素材の服は周りの迷惑になってしまうため、避けた方が無難です。
観劇中は「友人などとの会話は控える」「スマホの電源をオフにする」など、観劇中のマナーを守って舞台鑑賞を楽しみましょう。