コーヒーを趣味にして楽しみたいけど、ドリップは難しそう…。
そう感じている方にこそ試してほしいのが「フレンチプレス」です。
お湯を注いで数分待つだけで、誰でも手軽に、美味しいコーヒーを楽しめます。
とはいえ、「どれを選べばいいの?」「おすすめのメーカーは?」と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、初心者向けにフレンチプレスの選び方とおすすめのメーカーやモデルをわかりやすく紹介します。
あなたにぴったりの一台を見つけて、おうちコーヒーの時間をもっと楽しくしてみませんか?

フレンチプレスとは?

フレンチプレスとは、コーヒー粉にお湯を注いで数分待つだけでコーヒーができる、とてもシンプルな抽出方法です。
フレンチプレスは、特別な技術は必要なく、誰でも手軽に、本格的で美味しいコーヒーを淹れることができます。
ここでは、まずフレンチプレスがどんな器具なのか、そしてなぜおすすめなのかを解説します。
フレンチプレスの特徴

フレンチプレスの最大の特徴は、ペーパーフィルターを使わずに抽出できることです。
一般的なドリップ式では紙のフィルターで抽出しますが、フレンチプレスでは金属フィルターでろ過します。
金属フィルターは目が粗いため、豆の油分や香りをそのまま引き出すことができます。
そのため、ドリップよりもコクがあり、豆本来の味わいをしっかり感じられるのがフレンチプレスの特徴です。
フレンチプレスを初心者におすすめする理由

フレンチプレスを初心者におすすめする一番の理由は、抽出方法が簡単で味が安定しやすいという点です。
多くの人が「コーヒーを淹れる」と聞くと、ドリップコーヒーを思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、ドリップはお湯の注ぎ方やスピードによって味が大きく変わるため、実は技術が必要な抽出方法です。
その点、フレンチプレスは粉とお湯を合わせて数分待ち、プレスするだけのシンプルな工程で、誰でも安定した味を再現できます。
ちなみに下の画像が、ざっくりとしたフレンチプレスの淹れ方の紹介です。

簡単な淹れ方であることがわかると思います。
また、フレンチプレスは、必要な道具が少なく、ペーパーフィルターなどの消耗品を買い揃える必要もないため、初期費用を抑えて気軽に始められます。
淹れ方が簡単で、初期費用も抑えられる。
まさに、フレンチプレスは初心者がコーヒーを始めるのに、最適な方法と言えるでしょう。
フレンチプレスの選び方

フレンチプレスと一口に言っても、容量や素材、デザインなど種類はさまざまです。
ここでは、初心者でも自分に合ったフレンチプレスを選べるように、容量・素材・デザインの3つのポイントから解説します。
使うシーンを思い浮かべながら、あなたにぴったりの一台を見つけていきましょう。
容量で選ぶ
フレンチプレスには、350ml・500ml・1Lなどのサイズがあります。
一人でゆっくり飲むなら、350mlサイズがぴったりです。
大きめのマグカップ1杯分、または小さめのカップ2杯分ほどの量で、2人分としても十分使えます。
扱いやすく手軽なサイズのため、初心者に特におすすめです。
500mlサイズは、2〜3人で飲むのにちょうど良い容量です。
家族や友人とコーヒーをシェアしたいときに活躍します。
1Lサイズは、3〜4人分を一度に淹れたいときに便利です。
家族が多い家庭や来客時など、まとめて抽出したいシーンに向いています。
初めての方は、扱いやすくコンパクトな350mlサイズをおすすめします。
容量 | おすすめの人数 |
---|---|
350ml | 1〜2人 |
500ml | 2〜3人 |
1L | 3〜4人 |
素材で選ぶ
フレンチプレス本体の素材は、ガラス・ステンレス・プラスチック・アルミ製など、様々な種類のものがあります。
それぞれの特徴と、どのような方におすすめするかを解説していきます。
ガラス製のフレンチプレスは、素材がニオイを吸着しにくいため、ニオイ移りがしにくいことが最大の特徴です。
味への影響が少なく、コーヒー豆本来の香りや風味をクリアに楽しむことができます。
また、汚れが落としやすく、お手入れも簡単です。
一方で、ガラスは衝撃に弱いため、アウトドアシーンにはあまり向いていません。
「自宅で落ち着いて、美味しいコーヒーを飲みたい」という方におすすめの素材です。
ステンレス製のフレンチプレスは、保温性と耐久性の高さが魅力です。
特に真空断熱構造のモデルなら、抽出したコーヒーの最適な温度を長時間キープできます。
時間をかけて楽しみたい方や、まとめて淹れたいときに重宝します。
見た目もスタイリッシュで、キッチンやオフィスに置いても映えるデザインが多いのも魅力。
さらに、頑丈で持ち運びやすいアウトドア向けのステンレスモデルも増えており、
キャンプやピクニックなど屋外でも安心して使えるものもあります。
プラスチック製のフレンチプレスは、軽くて扱いやすく、価格も手頃です。
落としても割れにくく、気軽に使うことができます。
保温力はそれほど高くありませんが、淹れたてをすぐに飲むスタイルの方には十分です。
リーズナブルで軽量なため、手軽にフレンチプレスを試したい方や、荷物を軽くしたいアウトドアユーザーにおすすめです。
デザインで選ぶ
フレンチプレスを選ぶ際は、デザインにも注目してみてください。
自分が気に入るデザインかどうかも、大事なポイントのひとつです。
自分のお気に入りの道具でコーヒーを淹れることで、自然と気分も高まります。
例えば、「ボダム(Bodum)」というメーカーのフレンチプレスには、カジュアルなデザインの「ブラジル」や、クラシックなデザインの「シャンボール」というデザインのものがあります。
僕は、シャンボールの「シンプルで上品なデザイン」に惹かれて、今もこのデザインのフレンチプレスを愛用しています。

みなさんも、コーヒーを淹れる時間が楽しくなるような、お気に入りのデザインを見つけてみましょう。
初心者におすすめのフレンチプレスメーカー・モデル

初めてのフレンチプレスを選ぶなら、どのメーカーのものが良いのでしょうか?
ここでは、初心者におすすめの定番ブランドと人気モデルを紹介します。

今回は、ビギナーの方でも使いやすい350ml前後のフレンチプレスを中心に紹介しますね。
ボダム(Bodum)
フレンチプレスと聞くと、まず名前が挙がるのが「ボダム(Bodum)」です。
デンマーク発の老舗ブランドで、世界中のカフェや家庭で長く愛されています。
フレンチプレスの道具もいくつかありますが、代表的な「シャンボール」というモデルは、クラシックな金属フレームが印象的で、上品な雰囲気と耐久性を兼ね備えています。
北欧デザインの原点ともいえる美しいフォルムは、使い込むほどに愛着が深まっていきます。



僕もクラシカルで落ち着いたデザインの「シャンボール(350ml)」を愛用しています。


ハリオ(HARIO)
ハリオは、日本を代表する耐熱ガラスメーカーです。
その高い技術を活かして作られたフレンチプレスは、透明感のあるデザインと品質の安定感が魅力です。
日本メーカーということもあり、ものづくりに対する丁寧さと誠実さが感じられます。
いくつかコーヒープレスがありますが「ハリオール・7」という商品がおすすめです。
「ハリオール」は、ステンレス製で保温性が高く、ハリオの製品の中でも上位シリーズです。
二重メッシュフィルター構造を採用しており、細かな粉までしっかりプレスできます。


メリタ(Melitta)
メリタは、1908年に創業したドイツの老舗コーヒーブランドです。
世界で初めてペーパードリップ方式を発明したメーカーとして知られ、現在も家庭用から業務用まで幅広いコーヒー器具を展開しています。
メリタのフレンチプレスは、シンプルで扱いやすく、価格も比較的手頃なのが特徴です。
余計な装飾がなく、毎日使いやすいデザインと実用性の高さが魅力。
「まずは気軽にフレンチプレスを試してみたい」という初心者の方にぴったりのブランドです。



僕も最初のフレンチプレスは、手頃な価格に惹かれてメリタの「フレンチプレス スタンダード」を選びました。


ロゴス(logos):アウトドア向け
アウトドアブランドとして知られる「LOGOS(ロゴス)」からも、フレンチプレスが販売されています。
ステンレス製で頑丈なため、キャンプやピクニックなど、屋外で本格コーヒーを楽しみたい方にぴったりの一台です。
また、ステンレス製の本体にシリコンカバーが付いており、持ちやすく、熱さを感じにくい設計です。
アウトドアの空気の中で味わう一杯は格別。
「自然の中で美味しいコーヒーが楽しみたい!」という方におすすめのコーヒープレスです。



ちなみに、ロゴスのコーヒープレスの容量は750mlで、今回紹介しているものの中では、大きめのサイズとなっています。
まとめ
フレンチプレスは、誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられるため、初心者の方にもおすすめな抽出方法です。
ドリップのような技術がいらず、粉とお湯を入れて数分待つだけで、本格的な味わいを楽しめます。
特に350ml前後のサイズが扱いやすく、1〜2人分にちょうど良いため、初めての一台にぴったりです。
素材やデザインによって使い心地や印象が変わるのも、フレンチプレスの魅力。
ガラス製は香りをクリアに楽しみたい方に、ステンレス製は保温性を重視する方におすすめです。
また、デザインで選ぶことで、毎日のコーヒー時間がぐっと楽しくなります。
お気に入りの一台を見つけて、朝の一杯や休日のリラックスタイムを、自分だけの特別な時間に変えてみてください。
フレンチプレスを使えば、きっと「おうちコーヒー」がもっと好きになります。