落語鑑賞に興味を持っているけれど、「マナーはどのようなことに気をつけた方が良いのか?」「服装はいつも通りで大丈夫だろうか?」と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
落語は日本の伝統的な話芸ではありますが、元々庶民の楽しみとして広まっていったものなので、格式が高いものではありません。
筆者の感覚でいうと、映画館に行くくらいのマナーが守れていたら大丈夫という感じです。
この記事では、初めての落語鑑賞を楽しむためのマナーなどについて、わかりやすく解説します。
これらのポイントを押さえて、自信を持って寄席に足を運んでみましょう。
落語の楽しみ方について知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
落語の基本的なマナーを押さえよう
他のお客の妨げになるような私語は控える
落語は、笑って楽しんでもらうための演芸なので、声を出して笑ったり、拍手をしたりするのはもちろんOKです。
しかし、鑑賞中に他のお客さんの邪魔になるような私語はよくありません。
周りのお客さんの邪魔にならないように落語を楽しみましょう。
携帯電話は、マナーモード&通話はしない
こちらも他のお客さんの邪魔にならないようにという観点から、会場内の通話は禁止です。
また、公演中は、携帯電話を必ずマナーモードにしておきましょう。
この辺りのルールは、映画鑑賞と似たような感じなので、みなさん大丈夫だと思いますが、うっかり忘れなどがないように気をつけましょう。
服装に決まりはないが、注意点あり
寄席(落語の演芸場)に行く際の服装は、ドレスコードもなく、あまり堅苦しく考える必要はありません。
ただ、Tシャツと短パンというようなあまりにもカジュアルすぎる服装の場合、悪目立ちしてしまうと思うので、普段お出かけする程度の服装で行った方が無難だと思います。
靴に関しては、席に座る際に通路側の席が空いていない場合は、席に座っている人と、前列の背もたれの間という狭い場所を通ることもたまにあるので、スニーカーや履き慣れた靴を履いていくのが良いでしょう。
また、観客同士が隣り合った席に座ることが一般的なので、強い香水は控えめにし、アクセサリーもジャラジャラと音がするものは避けた方が良いでしょう。
飲食のルールは、場所によって異なる
基本的には飲食可能な寄席が多いですが、細かいルールは、場所によって異なります。
例えば、東京の浅草にある「浅草演芸ホール」では、お酒も含め会場内で飲食をしてかまいません。
それに対して、新宿にある「新宿末廣亭」は、飲食は可能ですが、飲酒はすることができません。
また、大阪にある「天満天神繁昌亭」は、お菓子や飴などを含め食べ物が禁止されており、飲酒もすることができません。
飲食可能な寄席では、売店でお弁当やお菓子などが売られています。
売店で買ったお弁当を買って、食べながら落語を見るのも、落語の楽しみ方の一つです。
それぞれの飲食のルールについては、それぞれの寄席のホームページで確認しましょう。
下のブログ記事にも、ぞれぞれの寄席のホームページへのリンクを掲載しています。
もしよければ、参考にしてください。
会場内の撮影や録音は禁止
寄席の会場内のでの、撮影や録音は禁止されています。
会場内での撮影や録音は、噺家さんや、周りのお客さんにも迷惑をかける行為なので、特に注意が必要です。
必ず、守るようにしましょう。
会場の入退場について
会場の入退場について、お伝えします。
落語は、公演の最初から最後まで観る必要はなく、好きな時に入場したり退場したりすることができます。
しかし、入退場をするときには、他のお客さんの迷惑にならないよう配慮をすることが必要です。
例えば、公演途中に会場について、場内に入場したとしましょう。
その際、噺家さんが落語を話していた場合、そのまま席に向かってしまうのは、マナー違反になります。
入り口付近のスペースで、その噺家さんの落語が終わるまで、待機しましょう。
そして、落語が終わり、次の噺家さんが出てくるまでの間に、座席につきましょう。
また、退場するときも同じで、噺家さんが落語をしている最中に席を立つのはよくありません。
高座の切れ場と言ったりしますが、落語を最後まで見終わって、次の演芸が始まるまでの間に席を立つようにしましょう。
まとめ
この記事では、落語に関するマナーについて紹介させていただきました。
厳しい厳格なルールなどはありませんが、他のお客さんや噺家さんの迷惑にならないようにマナーを守ることが大切です。
マナーを守って、楽しく落語鑑賞をしましょう。