前提として、サウナも娯楽や趣味のひとつなので、自分が楽しめるように自由に入れば良いと思うのですが、「ととのう」ためには、正しい順序や手順でサウナに入る必要があります。
この記事では、ととのうためのサウナの入り方について、解説していきたいと思います。
「ととのう」ための、サウナの正しい入り方
それでは、「ととのう」ための、サウナの正しい入り方をお伝えします。
「正しい」と強めの言葉を使っていますが、所詮娯楽なので、今回お伝えした方法をベースに、自分なりに色々アレンジしていただいても良いと思います。
では、本題に入ります。
基本的には、サウナに入る前に、体を洗うなどの準備をして、次の1〜3の手順を3セットほど行います。
- サウナに入る
- 水風呂に入る
- 外気浴(休憩タイム)
では、サウナに入る前の準備やサウナに入る手順について、詳しく解説していきます。
水分をしっかりとる
まず、よく言われていることですが、サウナに入る時は、水分補給が非常に重要です。
サウナでは、400〜500mlの水分が汗などにより奪われると言われています。
しっかり水分を補給して、脱水症状にならないようにしましょう。
また、合間の水分補給もこまめに行うようにしましょう。
体を洗う&温泉を楽しむ
まず、サウナに入る前の準備として、体を洗い清潔にしておくことがマナーです。
体や頭を洗って、体を清潔にしましょう。
銭湯でサウナに入る場合は、このタイミングで、温泉も楽しみましょう。
サウナ前に入浴して体を温めておくことで、サウナでの発汗を促すこともできます。
サウナに入る前に体の水滴を拭く
体を洗って清潔にしてから、サウナに入るのですが、ここで注意点です。
サウナに入る前に、タオルで体についた水滴を拭き取りましょう。
ビシャビシャに濡れたまま、サウナに入ってはいけません。
これには、2つ理由があります。
1つは、体が濡れたままサウナに入ってしまうと、体温が上がりにくくなってしまうことが理由です。
水滴が体についていると、思ったように体を温めることができません。
もうひとつの理由としては、サウナ室の床や座面をビシャビシャにしてしまい、他のお客さんに迷惑をかけてしまうことがあげられます。
また、サウナの入り口にサウナマットなどの敷物が置いている場合は、それを持ってサウナの中に入るようにしましょう。
最近は、サウナマットを使って、直に座らないようにしているサウナが増えてきています。
サウナに入る
座る場所は、真ん中〜下の段がおすすめ
水滴を拭き取ったら、サウナに入ります。
サウナで、座る場所についてのポイントなのですが、サウナは上の段が熱く、下の段の方が温度は低いという特徴があります。
サウナの構造にもよるのですが、大きめの銭湯の場合だと、上から下まで6段くらいまであるところもあります。
初心者の方には、真ん中〜下の段をおすすめします。
初心者の方と言いつつ、僕も上の段が暑過ぎるような場所では、下の方に座ることがあります。
場所によって、サウナの温度も違うので、自分の好みに合わせて、座る場所を調整してみましょう。
サウナに入る姿勢は、あぐらか体操座り
サウナに入る姿勢は、あぐらか体操座りがおすすめです。
これは、高さが高いところが温度が熱く、高さが低いところが温度も少し低いことが理由です。
足を下に下ろして座っていると、頭がある位置の温度と足先がある位置との温度差で、足先が温まるのが遅れてしまうことが理由です。
あぐらの場合だと、頭と足の距離が近くなるので、高低差が少なくなり、全身を効率よく温めることができます。
ただし、混み合っている時には、他のお客さんの邪魔にならないように控えましょう。
サウナを出るタイミングは、いつ?
サウナを出るタイミングについて、ネットなどで検索してみると、5〜10分であったり、8〜12分など、サウナの入り方を紹介している人によって、答えは、まちまちなです。
個人的には、大体6〜10分くらいを目安にしてもらえたらと思うのですが、背中の中央が温まってきたと感じたら、サウナを出ても良いサインです。
いずれにしても、無理をしないようにサウナを楽しみましょう。
サウナを出たら、汗を流す
サウナを出たら、シャワーや掛け湯をして、汗を流すようにしてください。
これは、水風呂に入る前のマナーです。
シャワーや掛け湯の温度なのですが、冷たい水で汗を流すよりも、ぬるめや少し暖かめのお湯で、汗を流すのがおすすめです。
体もびっくりしないし、ヒートショックの予防にもなり、心臓の負担を軽減させることができます。
水風呂に入る
サウナを出て、汗を流したら、水風呂に入ります。
僕も最初の頃は水風呂が苦手だったのですが、初めの数秒だけ我慢できてしまえば、水風呂に慣れてしまいます。
これは、羽衣現象や天使の羽衣と呼ばれたりするのですが、水風呂に入ってしばらくすると、体の表面に膜ができるような感覚が訪れ、不思議と冷たく感じなくなります。
もちろん、無理は禁物ですが、水風呂に入らないと「ととのう」ことは難しいので、チャレンジしてみましょう。
水風呂が苦手という方は、両手だけ水から出して水に入る方法がおすすめです。
僕も水風呂が冷たい時は、合掌のポーズで、手を水から出しています。
人間の手は、感覚器官が多く、水風呂の冷たさを敏感に感じてしまうのですが、手を水から出しておくと、体感温度が少しだけ上がります。
水風呂に入るのは、およそ1〜2分程度が目安です。
長く入りすぎると、深部体温が下がりすぎて体調を崩す恐れがあるので、入り過ぎには注意しましょう。
感覚的な目安としては、「胸の辺りの気道がスースーするくらい」といわれることが多いです。
胸の辺りがスースーしてきたら、水風呂から出るようにしましょう。
外気浴(休憩タイム)
水風呂から上がったら、外気浴です。
手順を簡単にまとめると、次の順番です。
- 水滴を拭く
- ベンチに座り、目を閉じてリラックする
- 座って目を閉じた状態を、5〜10分ほど続ける
詳しく説明します。
体が水風呂で濡れたままだと、すぐに冷えてしまうので、タオルで水滴を拭き取って、外にあるベンチなどに座りましょう。
「ととのう」ためには、目を閉じてリラックスすることが重要です。もちろん私語も厳禁です。
リラックスしていることに集中していると、「ととのう」感覚がやってきます。
体が沈み込んでいくような、浮遊感があるような、心がスッキリしたような、なんとも言えない気持ちよさが訪れます。
これが、やみつきでサウナをやめられないんですよね。
ここで、重要なポイントなのですが、水風呂から出て「ととのう」ことができるまでのチャンスタイムは、たったの2分しかありません。
水風呂から出たら、速やかにベンチなどに移動しましょう。
サウナがある場所では、ベンチが置かれていることがほとんどですが、リクライニングチェアや横になれるスペースがあるところの方がととのいやすいので、積極的に使用しましょう。
リクライニングチェアがあるサウナに出会うと、「これは、当たりのサウナだー!」と、思わずテンションが上がってしまいます。
ここまでの流れを3セット繰り返す
ここまで紹介した、流れが1セットです。
- 体を拭いて水滴をとる
- サウナに入る(6〜10分)
- サウナを出たら、汗を流す
- 水風呂に入る
- 体を拭いて水滴をとる
- 水風呂から出て、なるべく早くベンチに座る
- 外気浴(5〜10分)
この流れを3セット繰り返します。
途中の水分補給も忘れないようにしましょう。
サウナに入るのを控えた方が良い人
最後に、サウナに入るのを控えた方が良い方をピックアップしたので、確認しておきましょう。
下記のリストに該当する方は、サウナに入るのをやめておくことをおすすめします。
自分の体のためにも、無理せずサウナを楽しみましょう。
- 風邪など、体調不良がある人
- 血圧が高い人
- 妊娠中の女性
- サウナ前に飲酒をした人
- 二日酔いの人
特に、風邪や二日酔いをサウナで治そうとされる方が、たまにいますが、これはよくありません。
脱水が進み逆効果となるので、このような場合は、サウナには入らないようにしましょう。
まとめ
今回は、サウナの入り方について解説させていただきました。
体を洗ったり、温泉を楽しんで体を温めたりしながら、サウナの準備をした後に次の流れを3セット繰り返すのが、基本的な順番です。
- サウナに入る
- 水風呂に入る
- 外気浴
サウナに入ったり、外気浴をする前は、マナーや体を冷やさないなどの観点から、こまめに体の水滴を拭き取るようにしましょう。