東京・浅草にある「浅草演芸ホール」は、落語や漫才などの伝統芸能を楽しめる、老若男女に愛される人気の劇場です。
観光地でもある浅草の歴史的な街並みの中で、日本の古き良き時代の演芸に触れられる場所として、多くの観光客や地元の人々が訪れています。
この記事では、浅草演芸ホールについての情報を紹介しています。チケットの料金や飲食ができるのか、またチケット購入から席に座るまでの流れなどについて、紹介しています。
落語鑑賞の楽しみ方やマナーについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
浅草演芸ホールとは?
浅草演芸ホールは、浅草にある落語の演芸場です。
落語の演芸場のことを寄席(よせ)と言いますが、ほぼ年中無休で365日公演を行なっている寄席を「定席(じょうせき」と呼びます。
東京には、4つ定席がありますが、浅草演芸ホールは、その内の一つです。
4つの定席については、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
浅草演芸ホールの歴史
浅草演芸ホールができる前の1945年に「フランス座」というストリップ劇場が、浅草にできました。
その後、1959年に改装などで5階建てのビルとなり、1〜3階が「東洋劇場」、4階と5階が「フランス座」となります。
そして、浅草演芸ホールは、1964年にそのビルの4階と5階にあった「フランス座」を改装して開場されました。
1971年に東洋劇場も閉鎖され、空いた1階に「浅草演芸ホール」が移転しました。
アクセス・ホームページ
名 称 | 浅草演芸ホール |
---|---|
所在地 | 〒111-0032 東京都台東区浅草1-43-12 (六区ブロードウエイ 商店街中央) |
ホームページ | https://www.asakusaengei.com/ |
最寄り駅からの移動時間は、下記の通りです。
- 浅草駅(東京メトロ銀座線): 徒歩10分程度。
- 浅草駅(都営浅草線): 徒歩10分程度。
- 浅草駅(つくばエクスプレス): 徒歩約1分程度。
また、バスでの移動の場合、「浅草公園六区」で下車しましょう。
徒歩2分程度で、浅草演芸ホールに到着します。
入場料・チケット
分類 | 通常 | 特別興行 |
---|---|---|
大人 | 3,000円 | 3,500円 |
学生 | 2,500円 | 3,000円 |
子供(4歳以上) | 1,500円 | 2,500円 |
基本的な料金は、上記のようになります。
開演時間については、後で紹介しますが、公演は、昼の部と夜の部があります。
夜の部は、16時40分から開演するのですが、時間帯により値引きがあります。
割引料金は、以下の通りです。
分類 | 夜割(18時〜) | 夜割(19時〜) |
---|---|---|
大人 | 2,500円 | 2,000円 |
学生 | 2,000円 | 1,500円 |
子供(4歳以上) | 1,500円 | 1,500円 |
ちなみに、チケットは、当日11時から浅草演芸ホールのチケット売り場にて販売されます。
その他、団体利用の方や、障がいをお持ちの方の料金など詳細については、浅草演芸ホールのホームページをご確認ください。
開演時間
浅草演芸ホールの開演時間は、昼の部と夜の部に分かれます。
開演時間は、下の表の通りです。
昼の部 | 11時40分~16時30分 |
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夜の部 | 16時40分~21時00分 |
浅草演芸ホールは、原則として入れ替えを行っていないので、入場してから、最後の公演が終了するまで、しっかりと楽しむことができます。
極端な話、朝11時40分に入場してから、夜の21時まで楽しむこともできるということです。
ただし、一度外に出てしまうと、再入場などはできないので、注意が必要です。
寄席の興行方法
寄席の日程を確認する際に、上席・中席・下席という言葉があります。
それぞれの意味ついては、次の通りです。
- 上席:毎月1日〜10日
- 中席:毎月11日〜20日
- 下席:毎月21日〜30日
そして、奇数の月か、偶数の月かによって、どの協会に所属する落語家が出演するかが異なります。
奇数の月の出演表
奇数月、つまり、1月・3月・5月・7月・9月・11月の出演表です。
上席:毎月1日〜10日 | 落語協会 |
中席:毎月11日〜20日 | 落語芸術協会 |
下席:毎月21日〜30日 | 落語協会 |
偶数の月の出演表
偶数月、つまり、2月・4月・6月・8月・10月・12月の出演表です。
上席:毎月1日〜10日 | 落語芸術協会 |
中席:毎月11日〜20日 | 落語協会 |
下席:毎月21日〜30日 | 落語芸術協会 |
出演者の詳細については、浅草演芸ホールのホームページ内にある、スケジュールをご確認ください。
座席表
浅草演芸ホールの座席表は、上の画像のようになります。
浅草演芸ホールは、1階と2階があります。
1階は239席、2階の席101席、合計で340席あります。
浅草演芸ホールの席は、指定席ではありません。
自由なところに座ることができます。
チケットを買って、座席に座るまでの流れ
それでは、実際にチケットを買って、席に座るまでの流れを紹介していきます。
チケットを買う
チケット売り場は、上の写真の右側にある赤枠のところにあります。
当日の11時からチケットが販売されていますので、ここでチケットを買いましょう。
入り口に向かい、チケットを渡し入場
上の画像の矢印の方向に、入り口があります。
チケットを持って、入り口に向かうと、スタッフの方がいるので、チケットを渡しましょう。
ちなみに、寄席の入り口のことを木戸と呼びます。
好きな席に座る(演目中の場合、少し待機)
入口(木戸)から入ると、上の赤矢印の位置から、ロビーに入ることになります。
ロビーには、お手洗いや売店などがあります。
そして、どの扉からでも良いのですが、ロビーから会場内へと入ります。
そして、ここからがポイントです。
会場に入った時に、まだ、開演前であれば、そのまま好きな席に座ってかまいません。
しかし、開演後の演目中に入場した場合は、注意が必要です。
演目中に席まで移動してしまうと、他の鑑賞されている方の邪魔になってしまいます。
ですので、落語や漫談などの演目が終わるまでは、会場内の入り口付近で待機しましょう。
上の赤マル印の辺りで待機をします。
この場所でなくても良いのですが、鑑賞の邪魔にならない場所を選びましょう。
そして、演目が終わったら、座りたい席を見つけて、席に座りましょう。
落語を楽しむ
席に座ったら、あとは落語を楽しむだけです。
ちなみに、落語についてもっと詳しく知りたいと思った方は、こちらを参考にしてみてください。
よくある質問
それでは、よくある質問を紹介していきます。
途中で入退場できる?
会場からホールへの入退場は可能です。
ただし、入退場は高座の切れ目(演芸と演芸の間)にするようにしましょう。
会場からの出入りは自由ですが、建物から外に出ると再入場はできないので、注意しましょう。
飲食はできる?
浅草演芸ホールは、飲食可能です。
売店でも、お弁当やお酒などが販売されています。
ただし、匂いが強いものは周りのお客さんの迷惑になるので、控えましょう。
まとめ
今回の記事では、浅草演芸ホールについての情報をまとめて紹介させていただきました。
浅草演芸ホールは、東京の定席のひとつで、落語や漫才など、さまざまな伝統芸能を楽しむことができる場所です。
初心者から常連まで、誰もが気軽に足を運べる雰囲気と、毎日変わる多彩な演目が魅力的な場所です。
アクセスの良さや、浅草という観光地ならではの活気ある環境も、浅草演芸ホールのおすすめするポイントです。
この他にも落語に関する記事を作成しているので、参考にしてみてください。